京都時空旅行(Space-time travel photo in Kyoto)

源光庵 その2

源光庵
源光庵の山門への参道の両側に北山杉が並んでおり、加えてこの季節にはススキが咲き乱れるという情緒のある風景を見ることができる。場所は京都市北区の鷹峯街道沿い、鷹峯小学校に接している。平安時代には代々の天皇や貴族が鷹狩りなどの遊興をした地域で、そこから鷹峯山とか鷹峯三山の谷間の集落と呼ばれるようになったそうである。


源光庵
余談であるが、花札の8月の坊主というススキの黒い山の上に赤い月が出ている図柄、とか三羽の雁が飛んでいる図柄のススキは鷹峯山のものらしい。確かに山の形も似ているようだ。 その関係かどうかはわからないが、この辺りはススキの似合う雰囲気がある。

源光庵
これから紅葉の時期には、全国から観光客がどっと集まる寺が集まっているが、初秋は訪れる人が少なく、萩やススキが咲く静かな寺をゆっくり回ることができる。この日も、2~3組のリタイアした夫婦やおとなしそうな学生のグループが静かに拝観していた。

源光庵
源光庵は、室町年間に大徳寺の高僧が創設したそうで、元々は臨済宗だったのが現在は曹洞宗に変わっている。かなり歴史のある禅寺である。カトリックの教会が牧師が変わることによってプロテスタントになった例は聞いたことが無いが、仏教ではお寺の宗派が変わることはままあるようで特に珍しくもない。

源光庵
まあ、この寺は、江戸時代の前には衰退していたので、復活に携わった僧侶が曹洞宗だったのではないかと思う。調べてみるとその通りで、源光庵は別名「復古禅林」と呼ばれており、山門にそう書かれていた額が掛けられていたことを思い出した。

源光庵
この寺での見所はふたつ。
一つは丸い窓と四角の窓が並んでいる本堂の壁、もう一つは本堂に貼られている血天井である。

源光庵
丸い窓は「悟りの窓」、四角い窓は「迷いの窓」と言う。時々、どのくらい悟れるものかと丸い窓を前にして座り込み丸く切り抜かれた絵をじーっ と凝視している学生さんに出会うが、それでは逆に執着しちゃって禅宗の教えの逆ベクトル状態になっているのだが・・・

源光庵
私は、昔、座禅を組んだことはあるが、禅の修業にも悟りにも縁がないので実感としては解らないが、どちらかといえば、何も考えずにぼーっと眺めるのが正解であろう。所謂、「無」というやつである。

源光庵
しかし、窓に向かって座り、これらが何を表象しているのか考えながら瞑想することは、非日常的な体験となって心のリフレッシュができるし、禅の悟りに対する最初の接点を持つこともできる。

源光庵
観光だけの興味で覗くのもいいが、せっかくの宗教施設の見物ならば、施設の中にある様々な物の意味がわかればその興味も広がっていくもの、ということだ。

源光庵
さて、丸い窓に何を見るか、四角い窓はいったい何を表しているのだろうか?

テーマ:■京都を撮る■ - ジャンル:写真

  1. 2012/10/13(土) 21:45:34|
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Author: ひおいん(hioing)
小学生の頃OLYMPUS PenでSL写真デビュー。今NikonD90&D800E&LeicaQに持ち替えて京都を始めとして日本の各地へ。時空旅行をしているみたいで楽しいです。季節感のある色や形を写真で紹介するブログです。

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