
「京の冬の旅」で特別拝観をしている報恩寺に行ってきました。

報恩寺は、織田信長が上杉謙信に寄進した洛中洛外図屏風(狩野永徳作)に
「ほうおん寺」として描かれている由緒正しいお寺です。

現在地に移ったのは豊臣秀吉の時代。

その時の下知状は報恩寺で保管されています。

秀吉は数回に渡り本寺を訪れているが、ある日この寺に伝わる虎の絵の掛け軸を
聚楽第に持ち帰ったところ、その夜虎が鳴いて眠れなかったというので、今では
掛け軸だけではなく寺名にまで「鳴虎」の名がついているそうです。

この鳴き虎の掛け軸(複製)が展示されていました。
その他、織田信長や秀吉の肖像画の掛け軸もあり、
興味深く見させて頂きました。

また、黒田長政(大河ドラマの黒田官兵衛の長男)の最後(往生)の部屋
が実存しています。九州から上京の際、持病の発作で亡くなったそうですが、
これはとても他人事には思えませんねー。

お寺の伽藍は江戸時代に火災に合い、本堂や庫裏は再建されていません。
梵鐘は重文。現在では除夜にしかつかないとの説明書きがありました。
寺宝や史実から、天皇家や天下人との関係が窺がわれ、由緒ある
お寺であることがよくわかりました。
いろいろ新しい発見があって、初めてのお寺巡りは楽しいですねー。
テーマ:■京都を撮る■ - ジャンル:写真
- 2014/03/09(日) 11:17:03|
- 洛中
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